
私の着物は「普段きもの」です。
お稽古でも、冠婚葬祭でもなく。
日々の暮らしの中の、ひとつの選択肢。
それでも、着物を着ているときは
すこしだけ背筋が伸びて
すこしだけ指先をそろえたくなります。
その“すこしだけ”が、なんだか好きなのです。
だから、着られるときには着物を着ます。
少し目立ってしまうけれど
まだまだ上手じゃないけれど。
それでも、自分の「好き」に胸を張っていたいから。
そんな私のきものに欠かせないのが、懐中時計です。

時間を確認するとき
かばんからスマホを取り出すよりも、
帯のなかから懐中時計を取り出すほうが
なんだか粋な気がして。
かばんをごそごそ探るときは、どうしても前かがみになりますが
懐中時計なら背筋を伸ばしたまま
自然に取り出せます。
着物の時は、「粋かどうか」を少しだけ意識すると
自分のなかの満足感がぐんと上がるような気がします。
そしてもうひとつの楽しみが根付選び。
今日つけているものは、10年ほど前に
チャリティイベントで出会ったビーズ作家さんの作品です。
りんどうの花のモチーフが繊細で
ひと目で気に入りました。
また改めて、その方の作品もご紹介しますね。
今日も、自分の好きなものと
やわらかく暮らしたいと思います。



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