南国に思いを馳せて|やわらかい暮らしvol.2

やわらかく暮らす

このココナッツは、飲み物としてやってきました。

でも、気づけば棚の上で

我が家の小さなお正月飾りにぴったりな

かまくらのような存在になっていました。

ヤングココナッツが売っていた

ある日、普段とは違うスーパーへ行くと

ジュース用の「ヤングココナッツ」が並んでいました。

竹製のストローが添えられていて

硬い皮には、

「ここに刺してください」という印までついています。

ココナッツジュースには、ずっと憧れがありました。

でも、

暑い場所で飲んだら甘すぎたらどうしよう、とか

思っていた味と違って飲み切れなかったらどうしよう、とか

そんな理由で、これまで手に取らずにきました。

だけど今は冬。

おうちで試せるなら、失敗してもいい。

そう思えたことが

この日のいちばんの後押しだった気がします。

ココナッツはすごい果物だなぁ

一口飲んで

思わずディズニー映画 『モアナと伝説の海』

の歌が頭に流れました。

「見てごらんココナッツ 素晴らしいぞ~」

こんなにおいしいなら、

あの歌が生まれるのも納得です。

ココナッツジュースは

思っていたよりもずっと爽やかで、

きんと冷えていたら、真夏にもおいしく飲めそうな

すっきりした味でした。

量はたっぷりで、

ひとりでは飲みきれないほど。

ココナッツチップスやココナッツミルクは大好きですが

生のココナッツには、

初めて出会う果物のような新鮮さがありました。

いつもと違うスーパーに行っただけで、

新しいものに出会えて、

小さな挑戦ができた日。

それだけでとても満足でした。

ジュースの後の活用法

まずは、ストローを刺した穴を少し広げて

スプーンで果肉をほりほり。

「果肉はわさび醤油で刺身がおすすめ」

と書いてあり

さすがにそれは…と思いながら食べてみると

魚の刺身を思わせる食感に

ほんのりとしたココナッツの風味。

驚くほど、合いました。

もちろんそのままでも。

ぷるぷるとした食感が、なんだか癖になります。

ココナッツのお刺身は二人分以上あり

二日間、ビール片手にたっぷり楽しみました。

そして、手もとに残ったのがココナッツの硬い殻。

もしかして…

これで器を作れるのでは?

捨てる前に、

少しだけ、やってみることにしました。

思いがけず始まった器づくり

ジュースになると思って買ったココナッツが

お刺身になり、

まさか器にまでなるとは。

まずは、周りの白くて硬い繊維を

すこしずつちぎり取ります。

作り方を調べると、

のこぎりで切っている人もいましたが

我が家にはないので、

地道にドリルで一周、穴をあけました。

穴と穴の間を金属やすりで切り離し。

半分になった断面を、さらにやすりがけ。

最後に、全体をやすりで整えて

食用オイルを塗りこんで完成です。

三日間ほど

隙間時間に、ちょこちょこと作業しました。

二日目には、手が痛くなって

器づくりをはじめたことを

少し後悔もしました。

それでも

完成した器を手に取った時

手と時間をかけた分、愛着が湧いてきて。

捨てずに挑戦してみてよかったな、と。

それにしても、こんなに硬いものを

きちんと分解して循環させる自然は

本当にすごい。

暮らしのなかで

夏のディスプレイに使えるかな、と思っていましたが

意外にも、和の雰囲気にもよく合いました。

小物を入れたり、

そっと飾ったり。

これからも季節の移り変わりに合わせて

使っていけたらいいなと思います。

思わぬ工作につながった出来事でしたが

思うままに、少し柔軟に過ごせたことが

うれしかったです。

今日も、

やわらかく暮らしたいと思います。

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